ユースクリニックがNHKに取り上げられました
10月29日、11月6日、当院のユースクリニックの取り組みがNHKに取り上げられました。
来てくれた高校生、大学生の声もたくさん取り上げられ、雰囲気がよくわかる記事になっています。
ぜひご覧ください。
「性のことで悲しい思いや悔しさ、つらい思いを感じている人はいっぱいいます。でも性のことは『自己責任』とされていて、たとえ性的搾取をされていても『自分が悪いんだ』と思い、(誰にも相談しないため)表面に出てこないこともあります。親にも学校にも言えないけれど専門家にであれば相談できるという場所を作りたいと思って開設しました」
「『性の健康』を守るのがすごく大事。性のことで失敗しても責任を一人で感じずに気軽に助けを求めていいんだよと伝えたいです。
若者が当たり前に享受できる健康であり、享受できるための権利を守るためにユースクリニックがあります。
みんなが抱え込まないで、信頼できる大人に相談できる場所として、ユースクリニックがもっと日本全国に広まっていったらいいなと思います」
無料のヘアアレンジも行っています。髪をていねいに触れられる心地よさを知ってもらうことで、自分を大切にする感覚を身につけ、ドメスティック・バイオレンス(DV)などを受けたときに「おかしい」と気づけるようになってもらいたいと、門間さんは考えています。
緊急避妊薬やピルをもらいに来た人たちはみんなすごく申し訳なさそうに来るんですよね。『ちょっと失敗しちゃって』『(相手が)酔っ払った勢いでコンドームをつけなくて』とか。けれども『あなたが悪いんじゃないよ、本当によくここに来てくれたね』ということをお話するようにしています。
みんなで楽しく話している中で、問題が見つかることもあります。彼氏が避妊してくれないという相談に、その関係性は本当に対等なのか、いっしょに考えることもあります。
性や恋愛のことをオープンに話していいんだという雰囲気を作ることもすごく大事です」
高校生男子
「そもそも『性は恥ずかしいもの』として認識されているせいで、触れにくい(話題)。触れたくもないし、相手にも触れづらいなかで、オープンな空間のここだったら話してもいいんじゃないかと思える。(学校などの)普通の友達に話すよりも話しやすい。
ネットでは正しい情報を区別するのが難しいけれど、門間先生がいるユースクリニックは、情報の信頼性もある。将来困ったときに駆け込める、心の安全な場所ができました」
高校生男子
「父親は外国人で性教育の話をすることもありますが、ずっと日本で育ってきたので、親がいくら積極的でも子どもは話しづらいです。だからこういう場所で、同年代の人や先輩がいて、安心して自分の体のことまで何でも聞ける、しかも対面で聞けるというのはすごく心の支えになると思います」
DV彼氏と付き合っていた19歳女性
「相手のことが好きだから離れられないし、暴力を振るわれるのは『自分が悪いから』という気持ちがどうしても消えないので。体より心がすごいボロボロになっていたという感じがします」
「門間先生が支援団体にまでつないでくれると思っていなかったので、とても驚きました。カウンセリングや門間先生のユースクリニックでさまざまな人と出会って、私自身が変わらなきゃいけないと思うようになりました。
門間先生は『どんな選択をしてもあなたの人生だから』と言って、ずっと応援してくれました。この出会いがなければ、一生自分のことを責め続けたまま生きていたと思っています」
https://www.nhk.or.jp/minplus/0029/topic170.html
https://www.facebook.com/reel/1945687969266739/?s=fb_shorts_tab&stack_idx=0