婦人科がん検診
子宮頸がん検診について
子宮頸がんは子宮の入り口(頸部)に発生する癌で、20~30代の女性の中では乳がんに次いで発生率の高いがんです。
子宮頸がんの原因は、性交渉で感染する高リスク型HPV(ヒトパピローマウィルス)です。
HPVは非常にありふれたウィルスで一生のうちに80%以上の女性が感染するといわれています。
ほとんどの場合は免疫でウィルスが排除されますが、約1割の高リスク型のHPVは子宮頸部に持続感染し細胞が変化し、異形成(前がん病変)を経て子宮頸がんになります。
子宮頸がん検診でこの細胞の変化を早期に見つけて、前がん病変の内に治療することが大切です。
当院では従来の方法より精度が高い液状検体法という方法で細胞を検査しています。
それでも、細胞の検査だけでは100%ではありません。30歳以上の方にはHPV検査(自費)を併用することをお勧めしています。
HPV検査併用のがん検診で細胞診、HPV検査の両方が陰性であれば、検診の間隔をあけることができます。
日本人の子宮頸がん検診受診率は42%に過ぎません。
ぜひたくさんの方に検診を受けていただきたいと思っています。
藤沢市のがん検診も受けられます。
子宮体がん検診
子宮体がんは子宮内膜から発生する癌で、閉経後の女性に多いがんです。
閉経後に不正出血がある場合は、子宮体がん検査をお勧めします。
反対に、不正出血などの症状がなければ子宮体がんが見つかることはほとんどないので、検査をする必要はあまりありません。
以前は藤沢市の検診に子宮体がん検診が含まれていましたが、検診の有用性が低いと判断され、今は子宮頸がん検診のみとなっています。
方法
経腟エコーで子宮の向きや内膜の厚さを調べたあと、子宮内膜の細胞を採取します。
軽度の痛みや出血を伴うことがあります。