超低用量ピルとミレーナの違い
2019年7月20日
2019年8月10日
超低用量ピルやミレーナは、過多月経、月経困難症に著効します。
保健治療ですので、たくさんの患者様がこれらの治療法を選択し、「月経が想像以上に楽になった😊」
と、喜んでいます。
以下に超低用量ピルとミレーナの違いを記します。
ホルモンの種類 | 作用機序 | 対象年齢 | 副作用 | 特徴 | |
超低用量ピル | Ⓔ+Ⓟ | 全身 | 40歳前半まで | 血栓のリスクあり | PMSにも効く |
ミレーナ | Ⓟのみ | 局所 | 経産婦にお勧め | 大きな副作用なし | 高い避妊効果 |
Ⓔ エストロゲン
Ⓟ プロゲステロン(黄体ホルモン)
エストロゲンには血栓の副作用があるため、
超低用量ピルは、① 40歳以上、② 喫煙者 ③ 肥満の方には 使用しにくくなります。
超低用量ピルは、全身作用があるので、① PMS(月経前症候群)にも効果的です。
② 血栓のリスクがあります。
ミレーナは、① 局所作用(内膜を薄くするだけ)で、② エストロゲンも含まれていないため、
全身的な大きな副作用がなく、超低用量ピルが使えない人にも使用しやすくなります。
経産婦さんにお勧めですが、未経産の方でも、挿入可能です。
ミレーナは、もともと避妊具として開発されたので、高い避妊効果があります。
挙児希望がない、過多月経、月経困難症の方には、特におススメです❣
(実は多い)30代、40代の妊娠中絶を減らすのに、とても効果的なのです。
筋腫、腺筋症で内膜が変形していると使用しにくく、筋腫を小さくする効果はありません。
以上の特徴を踏まえ、それぞれの方の子宮の状態や、希望を聞きながら
どの治療法が一番その人にあうか、相談しながら決めていきます。
過多月経、月経困難症で困っている方は、ぜひ一度 相談にいらしてくださいね❣