HPVワクチン反対のお母さまへ
人それぞれの考え方があるので、反対派の人に無理やり説得したりはしません。
ただ、メディアから正確な情報、真実が放送されない今、知らない人には科学的に正しい、中立的な情報を提供したいと思っています。
子宮頸癌になってから、「知らなかった😭そんな大事なこと、なんで教えてくれなかったの?!😡」
となるのを一人でも減らしたいと思っています。
想像してみてください。
28歳の娘さんから、初孫を妊娠した! とうれしそうに報告がありました。
しかしその2週間後、泣きじゃくりながら再度電話がありました。
子宮頸がんが見つかり、赤ちゃんごと、子宮を取らなくてはいけなくなったと。
3歳、6歳の子供を子育て中の35歳の娘さんが子宮頸がんで亡くなってしまいました。
子供達はお母さんが死ぬということがまだよくわかっていません。
パパは一人で仕事と子育てをがんばり、あなたは孫育てを手伝っています。
子宮頸がんは20~30代に多く、マザーキラーと呼ばれています。
子宮頸癌に罹患する人が毎年1万人、亡くなる人が毎年3,000人いて、
こういう若い人の末期のがんを、私たち産婦人科医は 日常的に見ているのです。
今、ワクチンをうちに来ているのは
正確な情報を手に入れられる医療従事者の子供、自分が子宮頸がんや異形成で治療中のお母さんの子供、
海外の情報にアクセスできる人、中国人。です。
HPVワクチンを接種しない選択をしても、子宮頸癌を防ぐ方法はあります。
一次予防:① SEXをしない。
② 初交年齢を上げる。
③ HPVワクチンを接種する。
二次予防:① 毎年子宮頸がん検診を受ける。
② 30歳すぎたらHPV検査も併用する。
そういうことも含め、『知る』ことが大切です。
知識や情報の差が、健康格差に直結しているのをひしひしと感じ、危機感を持っています。