9価のHPVワクチン

現在、日本で認可されているHPVワクチンは2価、4価になります。
2価というのはHPV16, 18、一番悪性度の高い2種類を予防します。
4価というのはHPV16,18と6,11(尖圭コンジローマの原因)の4種類を防ぐことができます。

2価、4価のHPVワクチンで、日本の子宮頸がんの65%を防ぐことができます。

国際的にスタンダードとなっているのは9価で、HPV16,18に加えて日本に多いHPV52, 58, 31, 33, 45を防ぐことができ、日本の子宮頸がんの95%を予防することができるといわれています。

オーストラリアでは、9価のワクチンを思春期の男女全員に接種し(1次予防)、HPV検査併用子宮頸がん検診(2次予防)も推進し、1次予防と2次予防を車の両輪のように推し進めた結果、来年の2020年には子宮頸がん撲滅宣言を出しました。
日本では、2020年にHPVワクチンを接種していない子供たちが20歳になるので、子宮頸がんが増えていく年になります。
国の政策の違いで、これだけ健康格差が広がってしまうのです。

私が以前勤務していた横浜元町LUNAクリニックでは、
「どうせ打つなら9価のHPVワクチンを接種したい。」と、考えるママドクター、看護師、クラークが多かったので、2019年の4月にガーダシル9を導入しました。
おそらく神奈川県初の試みと思います。

私も、どうせ打つなら9価がいい。と思っているので、医療関係者や、思春期女子のママ患者さんにお話をして、9価のワクチンの希望者を募っています。

10人集まったら個人輸入しようと思っています。
今現在、7人の希望者が集まっています。
うちわけは、① 医療関係者の子供、
② お母さん自身が子宮頚部異形成や子宮頸がんで通院中の方、
③ 外国の情報を手に入れられる外資系企業や、研究者の子供、
④ 中国人。です。

正しい情報を手に入れられるかどうか。
どの情報が科学的に正しいか、きちんと判断できるかどうか。が健康格差に直結していることを感じます。

HPVワクチンをご希望の方がいらっしゃいましたら、電話でご予約の上、いらしてください。

心配な方には、昼休みなどに、時間をとって詳しくご説明します。